NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)

怖いので3倍のレバレッジのリスクは取りたくないけどレバナス(2倍)よりは増やしたいと言う欲張りなファンドです。

そんな都合のいい話はないでしょうと半信半疑ながら投資したファンドです。結果100点満点とはいかないものの十分合格点でした。同時期に投資した通常のレバナス(2倍)がまだ100%戻ってないのに対し当ファンドNASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)はすでに利益が出てきています。

マルチアイというワードについては後述説明させていただきますが投資判断のセンサーの様なものです。今回は通常のレバナス(2倍)以外にナスダック100 3倍ブル(ここではレバナス3倍と呼びます)も併せて比較してみました。

今回の米国利上げショックによる下落とその後の立ち直り局面で、3ファンドを比較するとNASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)が下落に一番強く上昇相場にもそれなりに乗れていることが判明しました。結果、高値からの回復率において最も優れたパフォーマンスでした。

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3ファンド月次レポート(一部抜粋) 

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ここで、NASDAQ100トリプル(マルチアイ搭載)の特徴をざっくり紹介します。

まず、運用会社(大和アセットマネジメント)が決めた3つのリスク指標を日次でモニタリングします。(下図)

そして、日々のモニタリングでリスク局面を判断し投資比率(レバレッジ比率)を機動的に変更します。AIが入っているのかは不明です。多分まだ人間でしょう。(下図)

レバレッジ比率は3パターン(300%・150%・60%)です。リスク回避局面では100%ではなく60%まで落とすところがユニークです。(下図)

目指すところとしてはレバナス3倍よりリスクを抑えリターンはキープする戦略とのことです。(下図)

バックテストではドローダウン抑制効果があったそうです。(下図)・・・・・今のところ当たってるわぁ

現在筆者が投資している3倍ファンドは当ファンドだけです。基本レバは2倍までとルール決めしているのですが、長期インデックス主体の投資をされている投資家の方ならご理解いただけると思うのですが、とにかく退屈です。少し刺激が欲しかったのとコストゼロ株保有(2倍になったら半分売り逃げ戦略)に挑戦したかったからです。2倍になった時点で半分利益確定すれば理屈上は当初投資額を基準にすればゼロリスクで投資が続けられるわけです。いつか、いままでにないもっとひどいナスダック大暴落が来て焼き尽くされるかもしれませんがファンドなので追証が発生することもありませんし、ゼロになるまで持ち続けるつもりです。(それまでに何回か回収できればラッキー)2~3年で倍するには3レバくらいは必要かと。ルール決めとして3倍レバは総金融資産の1%を上限として守っています。

夢はありますが、本来の正当な長期投資とはずれたやり方ですし、そんな暇があればもっと本業に汗を流した方が社会の役に立つとお叱りの声も聞こえてきそうなので、これも万人にはお勧めしません。

追伸

運用ポリシー、実績ともに評価できるファンドですが、信託期間が2026年3月25日となっているのと純資産総額が現在32億円と小ぶりなとこが気になります。ファンドは通常、純資産総額が10億を割らないと繰り上げ償還されることは少なく信託期間も延長されることが多いのですが各社ファンド数縮小方向のトレンドもありこれも引っかかります。償還されても大きな不利益はないですけど。残高が伸びてないのは影響力の強い風丸さんが以前「マルチアイなど当てにならないから検討に値しない」と発言したことも影響していると個人的には思っています。今度風丸さんに現状お知らせしてネタとして取り上げてもらおうかなぁ~。

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